100年前、辛亥革命によって清朝が滅び、中華民国が成立し、1949年には中華人民共和国が誕生しました。1950年代の大躍進、反 右派闘争、 1960年代の文化大革命と不安定な時期が続き、78年以降の経済改革により、今日まで著しい経済発展を成し遂げています。ポスターや連環画は、中国に住 む人々の暮らしや希望や夢を生き生きとうつしだし、経済の伸張とともに広告需要が増加していきます。第6期展示では、中華民国期から現代中国までのポスターや連環画などのさまざまなメディアにあらわれた図像を通じて、中国の変化を見ていただきます。
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文 化大革命と毛沢東アート 文化大革命(1966-77)期には毛沢東崇拝をテーマとしたポスターが数多く描かれました。「正しい毛沢東」を描くこと が絵師たちの画題で、「毛沢東の写真・シール」を貼り付ける手法が、彼らの保身のために考案されました。 |
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雷 鋒に学べキャンペーン 22歳で亡くなった雷鋒は、1963年、「雷鋒同志に学ぼう」キャンペーンにより、国民の道徳的アイドルとなり、毎年3月 には雷鋒週間が行われています。近年では、個人崇拝が敬遠され忘れ去られがちとなっていますが、経済優先で道徳が荒廃する中国の現状に、雷鋒 精神の復活を求める声もあります。 |
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中華民国期から現代までの中国女性のイメージは時間の経過とともに変貌していきます。しかし、現代まで継承されている類型
的な中国・中華のイメージがあることを読み解くことができると思います。 |