エトピリカ文庫とは
エトピリカ文庫とは、『北方領土問題:4でも0でも2でもなく』(中公新書)により第6回大佛次 郎論壇賞(2006年:朝日新聞社)を受賞した拠点リーダー岩下明裕が、根室市に行った寄付をもとに、2007年に北海道立北方四島交流センター「ニ・ホ・ロ」に 設置された文庫です。エトピリカとは、千島列島や根室地域で境界を越えて飛び回る海鳥であり、その名称とロゴには、北方領土問題の解決と日ロ間の国境が自 由に往来できる日を待ち続ける地元のみなさんの思いが込められています。文庫にはロシアに関する文献のみならず、様々な日本の境界地域の書籍・映像資料も 収められています。
2009年10月、北海道大学グローバルCOEプログラム「境界研究の拠点形成:スラブ・ユーラシアと世界」は企画展示ブースを北大総 合博物館に開 設するにともない、書籍コーナーを設けました。これはそのときどきの展示に関連した書籍や詳しい資料を来館者に手にとってもらおうとの意図でつくられまし たが、境界研究のシンボルとして、根室市からエトピリカの名前を頂くとともに、看板の寄贈を受けました。
現在、プログラムでは、境界地域のネットワークづくりを行っていますが、その一環として全国関連自治体でのエトピリカ文庫の設置をお手 伝いしています。
・エトピリカ文庫・対馬 (2010年11月開設) 対馬交流センター内つしま図書館*対馬エトピリカ文庫の開設にむけて(外部リンク)
・エトピリカ文庫・与那国(2011年5月開設)
*与那国エトピリカ文庫の開設にむけて(外部リンク)
・エトピリカ文庫・小笠原母島(2012年12月開設)