GCOE-SRC特別セミナー「境界研究としての中国パンダ外交」(7/15)参加記
2011/07/18
2011年7月15日(金)、北海道大学スラブ研究センター大会議室にて、講師に家永真幸氏(東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程)をお招きし、GCOE-SRC特別セミナー「境界研究としての中国パンダ外交」を開催しました。
中国近現代史を専門とする家永氏は、パンダや故宮博物院所蔵の美術品など、国宝や文化財の政治利用という側面から、現代中国の国家建設やナショナリズムについて研究し、『パンダ外交』(メディアファクトリー新書)を著すなど、新進気鋭の歴史学者として注目されています。
セミナーでは、家永氏は、19世紀後半の欧米人によるパンダの「発見」から、近年の台湾におけるパンダの政治争点化まで、パンダ外交の成立と現在に至るまでの過程を丹念に整理し、パンダに対する外来の価値観を中国世界が取り込むことでパンダが中国の国宝になったこと、パンダの現代史は中国の境界問題の歴史そのものであることを語られました。
セミナーには、教員・大学院生のほか、学部生や一般の方が集まり、パンダ外交と境界研究への関心の高さを象徴するセミナーとなりました。
(北海道大学スラブ研究センター学術研究員 星野真)
中国近現代史を専門とする家永氏は、パンダや故宮博物院所蔵の美術品など、国宝や文化財の政治利用という側面から、現代中国の国家建設やナショナリズムについて研究し、『パンダ外交』(メディアファクトリー新書)を著すなど、新進気鋭の歴史学者として注目されています。
セミナーでは、家永氏は、19世紀後半の欧米人によるパンダの「発見」から、近年の台湾におけるパンダの政治争点化まで、パンダ外交の成立と現在に至るまでの過程を丹念に整理し、パンダに対する外来の価値観を中国世界が取り込むことでパンダが中国の国宝になったこと、パンダの現代史は中国の境界問題の歴史そのものであることを語られました。
セミナーには、教員・大学院生のほか、学部生や一般の方が集まり、パンダ外交と境界研究への関心の高さを象徴するセミナーとなりました。
(北海道大学スラブ研究センター学術研究員 星野真)