土曜市民セミナー「中国怪獣総進撃-メディアの中の怪獣文化」(1/21)参加記
2012/01/21
2012年1月21日(土) 、北大総合博物館において、土曜市民セミナー「中国怪獣総進撃-メディアの中の怪獣文化」が開催されました。本セミナー講師の中根研一氏は、北大出身で前回の講師武田 雅哉氏の弟子筋にあたります。
セミナーにおいては、中国の「怪獣」文化の源泉に、奇書「山海経」があり、その中に記述されている様々な怪獣が後の時代のメディア(画報)の元ネタとなったことが指摘されました。例えば、70年代半ばに突如生じた神農架における野人ブームの目撃談に、「山海経」や後漢、東晋の古書との類似性が認めらています。さらにこの野人騒動が90年代末からは観光に組み込まれていく様が、中根氏自らの調査旅行の映像を通じて説明されました。同様に、中国と北朝鮮の国境にカルデラ湖「天地」におけるは頂上における「水怪」ブーム(そもそも数百年前にできたカルデラ湖なので恐竜の生き残りは有り得ない)についても、観光資源化、キャラクター化が認めらると中根氏は指摘しました。
こうした怪獣ブームの高まりの背景には、メディアの発達、改革開放政策が作用しており、頻繁に制作される科学ドキュメンタリー番組や、国産特撮ヒーロー「金甲戦士」「鎧甲勇士」シリーズの人気へ至ることが最後に提示され、講演がしめくくられました。
講演は2時間にも及びましたが、スクリーンに映し出される「怪獣」の数々と中根氏の軽妙な語りに110名余りの満員の聴衆はすっかり魅了された様子でした。
セミナーにおいては、中国の「怪獣」文化の源泉に、奇書「山海経」があり、その中に記述されている様々な怪獣が後の時代のメディア(画報)の元ネタとなったことが指摘されました。例えば、70年代半ばに突如生じた神農架における野人ブームの目撃談に、「山海経」や後漢、東晋の古書との類似性が認めらています。さらにこの野人騒動が90年代末からは観光に組み込まれていく様が、中根氏自らの調査旅行の映像を通じて説明されました。同様に、中国と北朝鮮の国境にカルデラ湖「天地」におけるは頂上における「水怪」ブーム(そもそも数百年前にできたカルデラ湖なので恐竜の生き残りは有り得ない)についても、観光資源化、キャラクター化が認めらると中根氏は指摘しました。
こうした怪獣ブームの高まりの背景には、メディアの発達、改革開放政策が作用しており、頻繁に制作される科学ドキュメンタリー番組や、国産特撮ヒーロー「金甲戦士」「鎧甲勇士」シリーズの人気へ至ることが最後に提示され、講演がしめくくられました。
講演は2時間にも及びましたが、スクリーンに映し出される「怪獣」の数々と中根氏の軽妙な語りに110名余りの満員の聴衆はすっかり魅了された様子でした。