特別セミナー「中国とインドの国境地帯を行く:カシュガルからチベット」(2/28)参加記
2012/02/28
2月28日(火)、GCOEボーダースタディーズ特別セミナー「中国とインドの国境地帯を行く:カシュガルからチベット」が北海道大学スラブ研究センター大会議室で開かれました。本セミナーは道新に紹介されたこともあり、平日開催にもかかわらず、会場は60名余りの市民で満席となりました。
セミナーでは、2011年夏に調査旅行をされた吉田修(広島大教授)および石井明(東京大名誉教授)両氏が、中印国境地帯を現状を報告しました。
吉田氏は、「中印係争地アクサイチン の今」の中で、中印紛争の歴史に触れたのち、今日では中国政府による辺境地帯でのインフラ整備が急速に進められていること、外国人の入境は依然として厳しく制限されていることを強調しました。石井氏は、「チベットの今:ラサ・シガツェ・ギャンツェ」と題する講演を行い、チベットに対して、中国政府は公安による厳しい監視と経済支援を同時に行っていること、外国人を含む人の移動が制限され問題の封じ込めていることが説明されました。
両氏の中国東部国境の報告を受け、岩下(GCOE拠点リーダー)からは、比較として中国西部国境の現状が説明されました。国境はすでに画定しているものの、各種モニュメントが中国側によって積極的に建てられており、対立の記憶は残こり続けるという、世界で共通する現実が語られました。
会場からは、中印戦争における中国側の要因、モンゴルとチベットとの関係、といった歴史についての質問が出されました。
セミナーでは、2011年夏に調査旅行をされた吉田修(広島大教授)および石井明(東京大名誉教授)両氏が、中印国境地帯を現状を報告しました。
吉田氏は、「中印係争地アクサイチン の今」の中で、中印紛争の歴史に触れたのち、今日では中国政府による辺境地帯でのインフラ整備が急速に進められていること、外国人の入境は依然として厳しく制限されていることを強調しました。石井氏は、「チベットの今:ラサ・シガツェ・ギャンツェ」と題する講演を行い、チベットに対して、中国政府は公安による厳しい監視と経済支援を同時に行っていること、外国人を含む人の移動が制限され問題の封じ込めていることが説明されました。
両氏の中国東部国境の報告を受け、岩下(GCOE拠点リーダー)からは、比較として中国西部国境の現状が説明されました。国境はすでに画定しているものの、各種モニュメントが中国側によって積極的に建てられており、対立の記憶は残こり続けるという、世界で共通する現実が語られました。
会場からは、中印戦争における中国側の要因、モンゴルとチベットとの関係、といった歴史についての質問が出されました。