BRIT XII 福岡・釜山大会 成功裏に終了
2012/11/17
2012年11月13~16日、BRIT XII福岡・釜山大会が開かれました。
大会初日、佐伯浩・北海道大学総長による開会の辞に続き、主催者を代表して岩下明裕(GCOE拠点リーダー)が、"BRIT XII: Challenges and Perspectives"と題するスピーチを行い、その中で、ユーラシア・東アジアにおいて境界研究の拠点が不在であり、BRIT初の東アジア開催意義が強調されました。福岡国際会議場では福岡市主催による九州大・東西大の学生による討論会や、姜尚中講演会も開かれました。福岡で2日間研究大会を行った後、参加者はジェットフォイル(水中翼船)で博多港から対馬厳原港に渡り、「国境の島」対馬を縦断し、財部・対馬市長の講演を経て、比田勝港から出港し、釜山港から韓国へ入国しました。2国・2都市以上にまたがる研究大会の開催がBRITの特徴であり、特に今回は船による国境越えが多くの境界研究者の関心を惹きました。
釜山では、東西大学の全面的な協力により、真新しいセンタム・キャンパスで研究大会が続けられました。最終日、張濟國・東西大学学長が、昨今の日韓間の対立を念頭に置きつつ、境界間の交流を続け、境界研究を推し進めることが両国間の政治的対立、さらには東南アジアにおける対立の解決につながるとの期待を表明し、4日間に渡る大会が成功裏に閉幕しました。アジアで初となる福岡・釜山BRIT大会では、約180名の研究者の参加を得て、2ラウンドテーブル、40セッションが行われましたが、何よりも、これまでの大会にほとんど参加していなかった東アジア/ユーラシア地域の研究者、すなわち、日本、極東ロシア、中国、シンガポール、タイ、インドの研究者の参加が顕著で、参加国数47(所属機関ベース)、参加者220名とBRIT大会史上、最も多様性に富む大会となりました。その意味でも、境界研究の空白地たる東アジアに研究拠点を築くという北海道大学GCOEプログラム「境界研究の拠点形成」の目的は達成されたといえましょう。次回BRIT XIIIは2014年、フランス・ベルギーを跨いで開催される予定です。
なお、BRITの福岡大会、釜山大会の模様は西日本新聞webサイトにおいて紹介されました。
・福岡市で国境地域研究の国際会議開幕(11/14)
・BUSAN ASIAGATEWAYによるBRIT XII紹介記事はこちら
・世界40カ国の国境研究者が釜山に集結(11/07)
大会初日、佐伯浩・北海道大学総長による開会の辞に続き、主催者を代表して岩下明裕(GCOE拠点リーダー)が、"BRIT XII: Challenges and Perspectives"と題するスピーチを行い、その中で、ユーラシア・東アジアにおいて境界研究の拠点が不在であり、BRIT初の東アジア開催意義が強調されました。福岡国際会議場では福岡市主催による九州大・東西大の学生による討論会や、姜尚中講演会も開かれました。福岡で2日間研究大会を行った後、参加者はジェットフォイル(水中翼船)で博多港から対馬厳原港に渡り、「国境の島」対馬を縦断し、財部・対馬市長の講演を経て、比田勝港から出港し、釜山港から韓国へ入国しました。2国・2都市以上にまたがる研究大会の開催がBRITの特徴であり、特に今回は船による国境越えが多くの境界研究者の関心を惹きました。
釜山では、東西大学の全面的な協力により、真新しいセンタム・キャンパスで研究大会が続けられました。最終日、張濟國・東西大学学長が、昨今の日韓間の対立を念頭に置きつつ、境界間の交流を続け、境界研究を推し進めることが両国間の政治的対立、さらには東南アジアにおける対立の解決につながるとの期待を表明し、4日間に渡る大会が成功裏に閉幕しました。アジアで初となる福岡・釜山BRIT大会では、約180名の研究者の参加を得て、2ラウンドテーブル、40セッションが行われましたが、何よりも、これまでの大会にほとんど参加していなかった東アジア/ユーラシア地域の研究者、すなわち、日本、極東ロシア、中国、シンガポール、タイ、インドの研究者の参加が顕著で、参加国数47(所属機関ベース)、参加者220名とBRIT大会史上、最も多様性に富む大会となりました。その意味でも、境界研究の空白地たる東アジアに研究拠点を築くという北海道大学GCOEプログラム「境界研究の拠点形成」の目的は達成されたといえましょう。次回BRIT XIIIは2014年、フランス・ベルギーを跨いで開催される予定です。
なお、BRITの福岡大会、釜山大会の模様は西日本新聞webサイトにおいて紹介されました。
・福岡市で国境地域研究の国際会議開幕(11/14)
・BUSAN ASIAGATEWAYによるBRIT XII紹介記事はこちら
・世界40カ国の国境研究者が釜山に集結(11/07)