土曜市民セミナー「カムチャッカ・北千島の自然と人々」(2/16)参加記
2013/02/16
2013年2月16日、北大総合博物館において、土曜市民セミナー「カムチャッカ・北千島の自然と人々」が開かれました。講師のビクトル・オクルーギン氏(ロシア科学アカデミー極東支部地震火山研究所)は鉱床学を専門とし、カムチャッカ、クリル諸島において、長年にわたり、火山や鉱床の学術調査を行ってきました。セミナーでは、札幌から見て、札幌・九州間と等距離にあるカムチャッカの地理概況からはじまり、カムチャッカの火山活動、鉱山開発の数々が、自ら撮影した写真を交えて説明されました。合わせて、手付かずの自然や動植物の様子も紹介されました。同様に、クリル諸島の状況についても、数々の見事な写真を交えて紹介されました。最後に、カムチャッカにある地熱発電所の圧力計の値が、3.11東北地方太平洋沖地震の際に大きな低下を示したように、我が国とカムチャッカがプレートでつながる身近な存在であるとの実例が示され、幕となりました。会場は100名余りの市民で満席となり、「近くて遠い」カムチャッカに対する関心の高さを伺わせました。