「JIBSN五島セミナー」(10/13)大盛況。フィールドワークでは男女群島に上陸
2013/10/14
2013年10月13日、グローバルCOEプログラム「境界研究の拠点形成」と境界地域研究ネットワークJAPAN(JIBSN)が主催するJIBSN五島セミナーが開催されました。これは2011年に設立されたJIBSNが、2012年の稚内・サハリンセミナーに次いで組織した、2回目の境界地域イベントです。稚内・根室から竹富・与那国に至る自治体・研究機関・ビジネス界の諸メンバーに加え、30人弱の地元市民も参加し、60名程度の規模の催しとなりました。第1部の漁業問題では、「環りの海」企画で新聞協会賞を受賞したばかりの田中輝美記者(山陰中央新報)による日韓暫定水域に関わる報告を皮切りに、与那国と五島の漁協組合長が日台と日中の漁業協定の問題点をそれぞれ指摘しました。第2部の国境振興問題では、JIBSN代表を務める対馬市長が存在感を示し、九州経済調査協会からは、ANAとJR九州ビートルのタイアップによる、上対馬と釜山を結ぶ新しい観光商品の開発にむけた取り組みについて報告がなされました。境界地域の現場における実践を比較するという、今回の新しい試みは、境界問題に取り組む実務と研究をつなぐ意義を多くの参加者に確認させたようです。なお来年は竹富町・波照間島での開催が予定されています。
JIBSN恒例のフィールドワークとしては、翌14日に、男女群島ならびに(肥前)鳥島の視察が計画されていました。このツアーは天候上の都合で3回に1度程度しか成功しないといわれるものですが、今回は素晴らしい天気と凪のもと、30名の参加者全員が男女群島の上陸に成功しました。また帰路は、韓国がこれを島と認めないため、日韓暫定水域をつくらざるをえなくなった(肥前)鳥島も視察しました。チャーター船上から、鳥島を使って経済生活を営む漁船を確認することもでき、これが国際法上、確固たる島であることを一同で確認しました。なお今回のセミナーやフィールドワークに関する詳報は今後、本HPなどで随時アップされていきます。
今回のイベントを大成功に組織した五島市のスタッフのみなさまに心よりお礼申し上げます。(岩下明裕)
写真 (上)五島セミナー (中)男女群島に上陸 (下)鳥島で操業する漁船
JIBSN恒例のフィールドワークとしては、翌14日に、男女群島ならびに(肥前)鳥島の視察が計画されていました。このツアーは天候上の都合で3回に1度程度しか成功しないといわれるものですが、今回は素晴らしい天気と凪のもと、30名の参加者全員が男女群島の上陸に成功しました。また帰路は、韓国がこれを島と認めないため、日韓暫定水域をつくらざるをえなくなった(肥前)鳥島も視察しました。チャーター船上から、鳥島を使って経済生活を営む漁船を確認することもでき、これが国際法上、確固たる島であることを一同で確認しました。なお今回のセミナーやフィールドワークに関する詳報は今後、本HPなどで随時アップされていきます。
今回のイベントを大成功に組織した五島市のスタッフのみなさまに心よりお礼申し上げます。(岩下明裕)
写真 (上)五島セミナー (中)男女群島に上陸 (下)鳥島で操業する漁船