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北方領土問題 4でも0で も、2でもなく
北方領土問題
[著 者]
  岩下明裕
 
 
 
 

中公新書1825
発行月: 2005年12月
発行所:中央 公論新社
ISBN 4-12-101825-7
縦組、264頁


目  次
はじめに

i
序章 「北方領土問題」とは何か
・・・3

日ロ対立軸の形成−1945〜56


失われたチャンス−1956〜92


「二島引き渡し」対「四島返還」−1992〜2003


中ロ国境問題との接点


本書の構成




I 中ソ国境問題はいかに解決されたか

第一章 暗闇のなかの模索
・・・25

対立の起源

満州国の国境


日本敗戦とソ連の占拠


黒瞎子島の棘−1964年交渉の破綻


珍宝島事件−軍事衝突と核戦争の可能性


やれるところからやろう


アバガイト島の帰属


1991年協定の締結




第二章 相互に受け入れ可能な妥協
・・・54

ソ連解体


チャイナ・シンドローム


ハサン・クライシス


フィフティ・フィフティ−「互いの勝利」の秘訣


画定作業終結へのプロセス


共同利用−メンケセリ問題


地元ハバロフスクの対応とエリツィンの約束


戦略的パートナーシップ




第三章 中国と中央アジア−中ロ方式の試金石
・・・81

「四プラス一」


カザフスタン、クルグズスタンと中国の交渉


フィフティ・フィフティのリスク


タジキスタン−パミール問題


情報統制の重要性


それぞれの安全保障


国境画定が成功した理由




第四章 十三年目の最終決着
・・・105

善隣友好共力条約


ハバロフスクの抵抗


2004年10月北京サミット


最終決着の舞台裏


外交選択肢の拡大


長期的な利益に基づく相互関係の深化




II 日ロ国境問題をいかに動かすか

第五章 中ロ最終決着の衝撃
・・・131

2004年2月「イズヴェスチャ・スキャンダル」


諜報機関の策動?


四かゼロか二か


「二島プラスα」という可能性


2004年10月のインパクト


中ロと日ロの違い




第六章 中ロのやり方をどう適用するか
・・・154

ハードルを下げよう


段階交渉方式は成功するか?


海のフィフティ・フィフティ


国後が加わると


ロシアにとってのメリット


「共同利用」は可能か?


国境の透明化


国境地域の住民たち−ロシア人の声


日本人旧島民の声


2005年7月根室アンケート




第七章 四島返還論再考
・・・194

「互いの敗北」をいかに回避するか?


四島返還論の形成


日ソ共同宣言は敗北だったのか?


ソ連は二島引き渡し以上のオプションを考えていたか?


河野・ブルガーニン会談の光明


二島プラスαへの道




終章 未来への決断
・・・222

世論の動向


高校生弁論大会


先行する緩衝材


アメリカとの協調


中国ファクターの考慮


経済ファクターをどう組み込むか?


未来に向けてのフィフティ・フィフティ




あとがき

・・・249
参考文献

・・・255

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