スラブ研究センターニュース 季刊 2007 年春号 No.109

人事の動き


◆2007 年度の21 世紀COE 特任研究員◆

青島 陽子( あおしま・ようこ)
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学  専門:19 世紀ロシア史、教育史

昨年度まで4年間にわたってCOE 事務室を引っ張ってくれた毛利公美さんが東京大学に 転出しました。今回、その後任として青島陽子さんが着任しました。青島さんは東京大学の 西洋史でロシア帝政史を専門として研究を続けてきました。その間、専門の研究だけでなく、 TA やRA などとして教育や研究のアシスタントとしての高い実績、さらにはロシア史研究会 の委員としての経験も積んできました。ロシア留学も経験し、現地の事情にも通じています。 特任研究員として幅広く活躍していただくのにぴったりの人材です。また、いろいろな人が 往来するセンター内外でのパイプ役としても、貴重な役割を果たしてもらえる方であると期 待されています。

[家田]



◆2007 年度の21 世紀COE 研究員◆

氏名

経歴
専門
赤尾 光 春
(あか お・みつはる)
総合研究 大学院大学文化科学研究科博士課程修了(継続)
文化人類 学、ユダヤ文化研究、イディッシュ文学
志田 恭 子
(しだ・ きょうこ)
北海道大 学大学院文学研究科博士課程修了(継続)
歴史学、 ロシア近代史
長尾 広 視
(なが お・ひろし)
東京大学 大学院総合文化研究科博士課程修了(継続)
ソ連の政 治社会史・外交史(1930 年代末~ 60 年代初頭)
長縄 宣 博
(ながな わ・のりひろ)
東京大学 大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学(新規)
中央ユー ラシア近代史、ロシア帝国のムスリム政策

21 世紀COE プログラム「スラブ・ユーラシア学の構築」は今年で最終年度ですが、1名だ け新たなCOE 研究員をお迎えしました。長縄宣博さんは東京大学大学院博士課程に在学中か ら、センターのCOE プログラム事業に積極的に参加していただいており、センターでのシン ポや研究会だけでなく、昨年は米国スラブ研究促進学会においてセンターが組織したパネル で報告をしていただきました。専門は「中央ユーラシア近代史、及びロシア帝国のムスリム 政策」です。ロシア・ムスリムは今急成長の研究テーマであり、長縄さんには国内だけでなく、 国際的にも研究の牽引役が期待されています。

[家田]




◆2007年度の客員教授◆

 公募していました客員教授は、審査の結果次の7名の方々にお願いすることになりました。

氏名
所属
研究テーマ
片山 博文
桜美林大 学経済学部
国際炭素 市場とロシア経済
雲 和広 一橋大学 経済研究所
旧ソ連初 期工業化過程における地域経済動態の歴史的計量分析
米家志乃布
法政大学 文学部
18 ~19 世紀におけるロシア帝国のシベリア・極東の地域像
麓 慎一
新潟大学 教育人間科学部
日露戦争 開戦過程の基礎的研究
三浦清美
電気通信 大学電気通信学部
中近世ロ シア社会と正教会
三谷惠子
京都大学 大学院人間・環境学研究科
バルカン における「空間」と「移動」の表現と表象
湯浅 剛
防衛省防 衛研究所
ソ連末期 「500 日計画」をめぐる政策論争:中央アジア諸国の対応を中心に
[編集部]




◆2007 年度の日本学術振興会特別研究員◆

 センターで今年度、学振特別研究員として在籍するのは次の方々です。

氏名

経歴
専門
大串 敦
(おおぐ し・あつし) 
グラス ゴー大学大学院社会科学研究科博士課程修了(新規)
政治学、 ソ連崩壊過程の研究
菊田 悠
(きく た・はるか) 
東京大学 大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学(新規)
文化人類 学
越野 剛
(こし の・ごう) 
北海道大 学大学院文学研究科博士課程単位取得退学(継続)
19世紀 ロシア文学、ベラルーシ文学史
[編集部]


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