スラ研の思い出(第9回)
外川継男(上智大学)
スラ研の存在理由のひとつとして、今日ではその豊富な蔵書をあげることにだれも異論はないだろう。欧米諸国の場合、アメリカのライブラリー・オブ・コングレス,イギリスのブリティッシュ・ミュージアム、フランスのビブリオテク・ナショナルというような、それぞれの国を代表する中央図書館には豊富なスラヴ関係の蔵書があるが、残念ながら日本の国立国会図書館のこの分野の蔵書は、決して豊かだということはできない。最近のように、パソコンで資料の検索が行なわれるようになると、この分野の文献のかなり多くが、北大スラ研の蔵書に突き当たるというのが、多くの研究者の経験するところである。
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1982-83年冬 向かって左から秋野 ベクシャク 外川 |