2001年度スラブ研究センター冬期シンポジウム

2002年1月30日(水)~2月2日(土)センター会議室


1月30日(水)


15:00-17:00 基調報告
1) I. コロチェニャ(1992~1998年CIS執行事務局書記)「CISの10年間の活動の総括」〔露語〕
2) 鈴木佑司(法政大)「権威主義支配後の政治:冷戦終結後のアジアの10年」〔英語〕
司会:下斗米伸夫(法政大)


17:30- ビアレセプション


1月31日(木)


9:30-12:00 セッション1「ヨーロッパとユーラシアの間の新たな鉄のカーテン? 分化する『新東欧』」
1) V. ナセヴィチ(ベラルーシ国立電子情報文書館)「20世紀後半のベラルーシ農村における人口構成の変容」〔英語〕
2) V. ヤクシク(キエフ・モヒリャ・アカデミー大)「ウクライナにおけるポスト共産主義家産制(国家、クラン、政党)」〔英語〕
3) 松里公孝(センター)「単一主権主義の最後の牙城? リトアニアにおける地方制度改革と地方政党政治(1990~2001年)」〔英語〕
司会:田畑伸一郎(センター) 討論:吉野悦雄(北大);林忠行(センター)


12:00-13:30 昼 食


13:30-15:30 セッション2-1「移行期におけるサブリージョン統治とエリート:政治社会学の試み」
1) Z. ヴァイドヴァー(チェコ科学アカデミー社会学研)「歳入不足期における都市政策の手段としての『協力』(1990~1998年)」〔英語〕
2) D. セリツェル(タンボフ国立大)「任命制と選挙制の実験場:末期ソビエトおよび脱ソビエト時代におけるタンボフ州の政治的変容とサブリージョン・エリート(1985-2001年)」〔露語〕
司会:宇多文雄(上智大) 討論:上野俊彦(上智大);佐藤雪野(東北大)
13:30-15:30 セッション2-2「ロシアの知的遺産:V.I. ヴェルナツキーと G.V. ヴェルナツキー」
1) N. ボルホヴィチノフ(ロシア科学アカデミー世界史研/センター外国人研究員)「ジョージ・ヴェルナツキーとその資料コレクション」〔露語〕
2) 梶雅範(東京工業大)「ヴラジーミル・ヴェルナツキーと地球化学:新分野形成と社会」〔英語〕
司会:中村喜和(共立女子大) 討論:栗生沢猛夫(北大);大須賀史和(横浜国立大)


15:45-17:45 セッション3「CIS:10年間の変容」
1) 末澤恵美(日本国際問題研)「CISにおける離反と統合」〔英語〕
2) シン・グァンチェン(中国社会科学院東欧中亜研/センター外国人研究員)「安全保障問題と上海協力機構」〔露語〕
司会:木村汎(国際日本文化研究センター) 討論:横手慎二(慶応義塾大);岩下明裕(センター)


18:00-20:00 懇親会(ホテルダイナスティ)


2月1日(金)


10:00-12:00 セッション4「旧ソ連における宗教復興と集団的記憶」
1) L. アブラハミヤン(アルメニア科学アカデミー考古学・民族学研/センター外国人研究員)「ポストソ連空間における記憶と記念碑との格闘」〔英語〕
2) E. アブドゥラエフ(ウズベキスタン国立人権センター/横浜国立大)「中央アジアの統合とイスラーム復興主義」〔英語〕
司会:袴田茂樹(青山学院大) 討論:北川誠一(東北大);宇山智彦(センター)


12:00-13:30 昼 食


13:30-15:30 セッション5「ロシア経済危機分析の多様な方法」
1) S. ヘッドルンド(スウェーデン・ウプサラ大/センター外国人研究員)「ロシアの経済混乱の真の根源についての考察」〔英語〕
2) 塩原俊彦(高知大)「現在のロシア経済に対する『マルクス』の評価」〔英語〕
司会:田畑伸一郎(センター) 討論:西村可明(一橋大);大澤真幸(京都大)


15:45-17:45 セッション6「中東欧移行経済と世界経済との相互関係」
1) P. パヴリネク(ネブラスカ大/センター外国人研究員)「中東欧における自動車産業の再編:直接投資による選別的な統合」〔英語〕
2) 渡辺博史(ロシア東欧貿易会)「中東欧における為替政策と移行経済過程:ポーランドのケース・スタディ」〔英語〕
司会:山村理人(センター) 討論:藤川鉄馬(住友信託銀行);上垣彰(西南学院大)


 今年度の冬期シンポジウムは、1991年12月末にソ連が崩壊してから10年が経過したという節目に、この10年間におけるこの地域および隣接する地域における大きな変化について議論しようということを目的として、「ソ連崩壊後の10年」をテーマに開催されます。旧ソ連空間に成立したCIS(独立国家共同体)とその加盟諸国、旧ソ連圏から離脱することとなった中東欧諸国から選りすぐりの専門家をお招きし、また、これらの国々を研究対象とする多くの研究者をパネリストとしてお招きしました。外国からのパネリストは、8ヵ国から計11人となっています。
 初日(1月30日)の基調報告では、CISの初代執行事務局長(1992~1998年)を務められたコロチェニャ氏にCISの10年間の活動総括をお願いし、また、国際政治学者の鈴木佑司氏(法政大学)にアジアから見た冷戦終結後の10年を語っていただく予定です。主要なセッションは2月1日まで続けられます。なお、今回の冬期シンポジウムは、「間接経費」による「国際会議等招へい経費」の補助を受けています。
 2月2日(土)には、主として、科研費「ロシアの世界経済との統合に関する総合的研究」に関係するトピックで、ポスト・シンポジウム・セミナーが開催されます。ロシアのWTO加盟、CISの安全保障、ロシアの連邦制などの問題が議論されます。より詳しくは、センターホームページをご覧下さい。皆様の積極的なご参加をお待ちしています。[田畑]

研究の最前線



2002年度鈴川基金奨励研究員募集(予告)


 鈴川正久氏のご寄付により、1987年に発足した鈴川基金の奨励研究員募集を来年度も実施します。スラブ・ユーラシア関係の若手の研究者がこの制度を利用してセンターに滞在し、センター及び北大図書館所蔵の文献資料の利用、センターで開催されるシンポジウム・研究会への参加、センターのスタッフとの意見交換をおこない、毎年実りある成果を挙げています。本年度も数人の 若手研究者を採用したいと考えていますので振るってご応募下さい。
 助成対象者は、原則として博士課程以上の大学院生です。助成期間は1週間以上3週間以内です。募集の開始は2月中旬頃、締切は4月末を予定しています。募集要項・応募用紙をご希望の方はセンターにお申し込み下さい。[原]


専任研究員セミナー


 センターでは、今年度も、事前に提出されたペーパーに基づく専任研究員セミナーがおこなわれてきました。

5月10日 宇山智彦“Origins, Characteristics and Functions of Soviet Ethnogenetics: Discourses on the Tatar, Chuvash and Bashkir Ethnic History”
討論者:西山克典助教授(静岡県立大)
5月17日 望月哲男「長編小説のリメイクについて」
討論者:安藤厚教授(北大文学部)
6月4日 山村理人「ポスト社会主義・農民経営分解論:ロシア中央黒土地帯と西シベリアの事例に基づく考察」
討論者:松井憲明教授(釧路公立大)
7月6日 家田修“The Re-transformation of Co-operative Farming and Rural Society in Hungary: Dual Leadership of Integration in Agricultural Production”
討論者:坂下明彦(北大農学部)
11月26日 松里公孝「ポロニズムと闘うコミッサールから農村啓蒙者へ:帝政下右岸ウクライナにおける調停吏制度」
討論者:松村岳志助教授(秋田経済法科大)
12月21日 田畑伸一郎「CISにおける経済統合:域内貿易における付加価値税の課税原則をめぐって」
討論者:上垣彰(西南学院大)

 以上のうち、家田ペーパーは2001年度夏期国際シンポジウム報告集に、宇山ペーパーは Acta Slavica Iaponica 、望月・松里ペーパーは、『スラヴ研究』の次号に掲載が決定されています。[松里]


オホーツク・猿払村で現地研究会

研究会のようす

 文部科学省海外学術調査「オホーツク海の流出油防除対策の総合的研究」(代表者:村上隆)による、現地研究会を11月9日、猿払村でおこないました。宗谷海峡を通過するタンカーからもし油が流出したら、地元はどう対応したらよいかという問題提起の下に、かねてからこの問題に熱心に取り組んでいる猿払村漁業協同組合、稚内市、北海道宗谷支庁の協力を得て実現させたものです。報告者の村上はサハリン沖の石油開発の現状と流出油防除対応として日頃から地元の住民の発意で地域防災計画を作ることの重要性を強調しました。沢野伸浩氏(星陵女子短期大学助教授)は防災計画の前段階として環境脆弱地図が何故必要なのかを説明し、北海道立地質研究所の濱田誠一研究員が、実際に脆弱地図作製のために自ら車を運転しながら北海道の海岸線を詳細に調査している経験と問題点を解説いたしました。漁業協同組合の組合員をはじめ40名が参加し、熱心な意見交換がありました。原油流出の蓋然性の問題は、地元漁業、とりわけホタテ漁業の利害に直結しているだけに、参加者の熱意がひしひしと伝わってくる研究会でした。この現地研究会の翌日、稚内市において市民講座「稚内2001:宗谷の海を守ろう~もし油が漂着したら~」が開催され、現地研究会の3名の報告者がそれぞれ原油流出の危機管理体制を地元住民としてどのように取ったら良いか問題提起をおこないました。[村上]


研究会活動


 ニュース87号以降の北海道スラブ研究会およびセンター研究会の活動は以下の通りです。[大須賀]

10月 31日 M. チタレンコ(ロシア科学アカデミー極東研)「二国間関係の基礎としてのユーラシア主義:ロ中交渉の経験を如何にロ日関係発展に生かすか」(北海道スラブ研究会)
11月 15日 笪志剛(中国黒龍江省社会科学院東北アジア研)「ハルビンからみた日本と日本人」(センター研究会)
11月 21日 V. クリヴィ(スロヴァキア科学アカデミー社会学研)"Political Parties and Their Supporters in Slovakia"(センター研究会)
11月 26日 松村岳志(秋田経済法科大);吉野悦雄(北大経済学部)「西部ウクライナでの体験」(センター昼食懇談会)

学界短信

学会カレンダー

2002年4月19・20日 コンファレンス "The Over-Examined Life: New Perspectives on Tolstoy" 於ハーヴァード大学 問い合わせは:Julie A. Buckler (buckler@fas.harvard.edu )
6月5-8日 コンファレンス "The Baltic States in the Era of Globalization" 於ジョンズ・ホプキンズ大学/ボルチモア 問い合わせは:Steven Young (young@umbc.edu )
6月7-8日 比較経済体制学会第42回全国大会 於岡山大学 問い合わせは:田口雅弘( taguchi@cc.okayama-u.ac.jp )
7月10-13日 スラブ研究センター2002年度夏期国際シンポジウム
7月 シンポジウム "Hierarchy and Power in the History of Civilizations" 於サンクトペテルブルク 主催:The Institute of Oriental Studies, RAS他 問い合わせは:Dr. Serguei A. Frantsouzoff ( invost@mail.convey.ru )
8月15-21日 "13th International Congress of Slavicists" 於リュブリャナ/スロヴェニア 詳しい情報は: http://www2.arts.gla.ac.uk/Slavonic/13thics.htm
8月26-29日 第5回国際ウクライナ学会 於フェディコヴィチ名称チェルニフツィ大学(チェルニフツィ市/ウクライナ)問い合わせは:Ukraine, 01001 Kyiv-1, vul. M. Hrushevs'koho, kimn. 214, O.I. Petrovs'kyi Tel.&Fax. (380-44)229-76-50
10月下旬頃 2002年度(第52回)日本ロシア文学会総会および研究発表会 於上智大学
11月21-24日 AAASS(米国スラブ研究促進学会)第34回全国大会 於ペンシルヴァニア州ピッツバーグ 詳しい情報は:http://www.fas.harvard.edu/~aaass/
2005年7月25-30日 ICCEES(中東欧研究国際評議会)第7回世界会議 於ベルリン 詳しい情報は:http://www.rusin.fi/iccees/

 センターのホームページ(裏表紙参照)の学会カレンダーにはこの他にも多くの海外情報が掲載されています。[大須賀]

図書室だより

附属図書館内資料の移動

 北海道大学附属図書館では、近年、資料収蔵能力が限界に近づいていましたが、取り敢えず2001年度において、西書庫2階部分を電動集密化することとなりました。この工事により、センターから管理換した資料は、西書庫2階より、東書庫1階の集密書架に移転することとなりましたので、北大附属図書館に来館された際にはご注意願います。[兎内]


基本図書整備計画の廃止

 センターでは、1981年度以来、特別設備費の交付を受けて、四次にわたる基本図書整備計画を推進し、図書館資料の充実に努力してきました。最初の頃と比べると、その金額は大きく削減され、現在では年間700万円程度となっているのですが、校費に次ぐ重要な財源として、最近では特に中央アジアやウクライナ、シベリア、極東などの地域の資料整備促進に充てられてきました。しかし、特別設備費の交付は2001年度で打切られ、以後、そのような費目自体がなくなるとのことで、1998年度から2002年度までということで進行中であった第四次基本図書整備計画は、残念ながら1年早く完了することとなりました。なお、今年度は、最終年度分の前倒しとして、700万円の追加配当を受け、これによって昨年度に収集を開始した Rare Ukrainian Serial Publications の残り部分を全て収集することができました。
 今後の資料整備を進めていくためには、新しい制度下での工夫が必定であります。[兎内]

ウェブサイト情報

 2001年9月から12月までの期間(日数にして119日間)における、センターのホームページへのアクセス数(但し、gif・jpg等の画像形式ファイルを除く)の統計をとりました。
 ・全アクセス数計 724,842件 1日平均アクセス数 約6,091件
うち、
 ・邦語表紙ページへのアクセス数 30,220件 (1日平均アクセス数 254件)
 ・英語表紙ページへのアクセス数 7,835件 (1日平均アクセス数 66件)
国外/国内比内訳
 ・国外から291,786件 (40.25%)
 ・国内から262,804件 (36.25%)
 ・不明170,252件 (23.5%) [山下]

編集室だより

スラヴ研究

 『スラヴ研究』第49号は、審査の結果、以下の原稿を掲載することになりました。年度内に刊行すべく印刷作業を進めています(掲載順は未定)。
<論文>
伊賀上菜穂 「結婚儀礼に現れる帝政末期ロシア農民の親族関係:記述資料分析の試み」
神長英輔 「北東アジアにおける近代捕鯨業の黎明」
塚崎今日子 「シュリクンとその現代的機能:アルハンゲリスク州ヴェルフニャヤトイマ地区調査から」
中村唯史 「ロトマン『物と空虚とのあいだで』読解:構造という閉域をめぐる言説の諸類型」
林忠行 「チェコ共和国における地方自治改革と政党政治:1993-2000年」
福田宏 「『我が祖国』への想像力:ドイツ系多数地域におけるチェコ・ソコルの活動」
松里公孝 「ポロニズムと闘うコミッサールから農村啓蒙者へ:帝政下右岸ウクライナにおける調停吏制度」
望月哲男 「『白痴』の現代的リメイクをめぐって」
<研究ノート>
志田恭子 「帝政ロシアにおけるノヴォロシア・ベッサラビアの成立:併合から総督府の設置まで」

 今回も高水準の原稿が集まり、レフェリーの皆様のご協力のもと、順調に改稿作業が進みました。残念ながら不採用となった方も、次回以降ぜひ再挑戦して下さい。
 次の第50号の原稿締め切りは、2002年8月末の予定です。投稿希望者は、6月末頃までにセンター大須賀までお申し込みください。[宇山]


ACTA SLAVICA IAPONICA

 ACTA SLAVICA IAPONICA 第19号は、まもなく発行されます。次の諸労作が掲載される予定です(掲載順は未定)。
Articles
Jakob Hedenskog and Ingmar Oldberg "Russia's Western Border Regions: Gateways to Europe?"
Michael C. Hickey "Demographic Aspects of the Jewish Population in Smolensk Province, 1870s-1914"
Akihiro Iwashita "The Influence of Local Russian Initiatives on Relations with China: Border Demarcation and Regional Partnership"
Reneo Lukic "The Withering Away of the Federal Republic of Yugoslavia"
Toshihiko Shiobara "A Historical Analysis of Relations between Banks and Enterprises in Russia"
Chizuko Takao "The Origin of the Machine Tractor Station in the USSR: A New Perspective"
Tomohiko Uyama "From `Bulgharism' through `Marrism' to Nationalist Myths: Discourses on the Tatar, the Chuvash and the Bashkir Ethnogenesis"
Wakana Kono " Конец святой Руси: религиозная проблематика в «Пепле» Андрея Белого "
Boris Lanin " Ирония и сатира в русской литературе ХХ века (забытые имена) "
Arbakhan Magomedov " Каспийская нефть и российские регионы: меняющаяся природа локальных интересов вдоль нефтепровода Тенгиз-Новороссийск (сравнительный анализ) "
Petr E. Podalko " Павел Васкевич-ученый, дипломат, путешественник: к 125-летию со дня рождения "
Research Note
Irina Busygina "Russia's Regions in Search of Identity"
 次の第20号の原稿締め切りは、2002年3月末の予定です。[松里]
 

会議(2001年9月から2002年1月)

センター協議員会

第2回 2001年9月13~17日(持ち回り)
議題
1. 研究生の受け入れについて

第3回 2002年1月11日
議題
1. 北海道大学スラブ研究センター長候補者の選考について
2. COE制度廃止に伴う今後の対策について
3. 2002年度短期外国人研究員選考について
4. 教官の海外渡航について
5. その他
報告事項
1. 2002年度概算要求について
2. 2001年度冬期シンポジウムについて
3. 教官の海外渡航について
4. 教官の兼業について
5. その他   [編集部]

みせらねあ

◆ 人物往来 ◆

 ニュース87号以降のセンター訪問者(道内を除く)は以下の通りです(敬称略)。[村上]

10月31日 チタレンコ(Mikhail L. Titarenko)(ロシア科学アカデミー極東研)
11月15日 笪志剛(だ・しこう)(中国黒龍江省社会科学院東北アジア研)
11月21日 クリヴィ(Vladinir Krivy)(スロヴァキア科学アカデミー社会学研)
11月26日 松村岳志(秋田経済法科大)
12月13日 白宙鉉(韓国外交通商部ロシア・CIS課長)、金正河(同課長補佐)、李民秀(駐札幌韓国総領事館領事)
12月20日 木幡邦男(国立環境研・総合研究官)、樋渡武彦(国立環境研・特別流動研究員)


◆ 研究員消息 ◆

 宇山智彦研究員は2001年11月8~18日の間、科学研究費研究「国際会議 "The Transmission of Learning and Authority in Muslim Northern Eurasia"」への出席・報告のためフランスに出張。
 山村理人研究員は11月12日~12月2日の間、科学研究費研究「アラル海流域における大規模灌漑農業の生態環境と社会生態におよぼす影響」に関する調査研究のためカザフスタンに出張。
 松里公孝研究員は12月3日~2002年1月4日の間、科学研究費研究「脱共産主義諸国におけるリージョンおよびサブリージョン政治」の推進のための現地調査のためウクライナ、ベラルーシ他に出張。
 望月哲男研究員は12月17~26日の間、科学研究費研究「オホーツク海の流出油防除対策の総合的研究」に係るオホーツク圏文化と環境に関する聞き取り調査のためロシアに出張。
 坂井弘紀研究員は8月30日から9月15日の間、科学研究費研究「東欧・中央ユーラシアの近代とネイション」に係る現地調査と、「叙事詩エディゲに関する国際学術会議」出席のためウズベキスタンに出張。[畑]

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 ★12月13日の夕刻、センター中会議室において恒例の年末パーティがおこなわれました。吉例の小太りサンタさんやビンゴ・シスターズにくわえて、父娘歌い踊り大会、紙飛行機遠くへとばしたいごっこ、恐怖のコンピュータ・グラフィックなど、にぎやかな出し物が続出。なにかとうっとうしい出来事の多かった2001年と上手に楽しくお別れしようという趣旨が成功裏に貫徹されたのでした。
 ★外国人ゲストも含めて最大功労者は、新任のI研究員父娘と、ますます兄弟姉妹化した非常勤研究員グループでした。[望月]

 

 ←紙飛行機など簡単だと思うでしょう、むかし取った杵柄とかで。ところがやってみるとすぐ近くでポトッと落ちたりするんです、これが。

 

 


 

 →恒例のビンゴゲーム。子どもの分までもらい、3枚も握りしめて、必死でついていく人もいました。つつましい賞品でもつい真剣に取り組んでしまいます。


エッセイ

P.パブリーネク 中・東欧自動車産業の再編 P.5
シン・グァンチェン 隣人に関する心温まる感情 P.7
坂井弘紀 カラカルパクスタン共和国の訪ねて P.9
畠山禎 SNG(独立国家共同体)創設10年 P.12
藤田智子 ロシアのかぼちゃ P.15

2002年1月30日発行
編集責任 大須賀みか
編集協力 原 暉之
発行者 村上 隆
発行所 北海道大学スラブ研究センター
060-0809 札幌市北区北9条西7丁目
Tel. 011-706-3156, 706-2388
Fax. 011-706-4952
インターネットホームページ:
http://src-h.slav.hokudai.ac.jp