2014年7月7日、本ユニットがプロジェクトとして主導する実社会対応プログラム「国境観光:地域を創るボーダースタディーズ」の成果報告会が福岡・天神の電気ビルで開催されました。これはNPO国境地域研究センター及び境界地域研究ネットワークJAPAN(JIBSN)との共催によるもので、九州経済調査協会と対馬市の支援を受けています。
本シンポジウムは、2013年にJIBSN、九州経済調査協会と主催した「対馬・釜山国境観光モニターツアー」(JR九州旅行手配)の成功を受け、この成果を福岡を中心とした市場に伝えることを目的としたものです。東京からは(福岡・対馬間を運航する)ANAのセールス顧問、(福岡・釜山、対馬・釜山でビートルを運航する)JR九州高速船の社長、さらには対馬市長、対馬で活躍する若手団体及び観光物産の会長が集い、国境観光と対馬におけるその可能性を熱く議論しました。冒頭では本ユニット代表の岩下明裕と昨年まで北大グローバルCOEプログラム「境界研究の拠点形成」で活躍した花松泰倫(九州大学)が基調報告を行い、本ユニットがプロデュースしたばかりの対馬プロモーション映像も上映されました。
「学者が集まって机上の議論をするばかりでなく、社会に貢献せよ!」との趣旨で日本学術振興会が新たに手がけた実社会対応プログラムの精神が、十分に発揮された会となり、地元の諸企業やマスコミ関係者が会場では立ち見になるほど、詰めかけました。現地の西日本新聞も対馬をめぐる観光のニュースを大きく取り上げています。
「【意見】対馬をゲートウエーとして 花松泰倫氏」(西日本新聞、2014年6月27日朝刊)