2015年11月19日(木)、インドのオブザーバー・リサーチ財団のラジャ・モハン(Raja Mohan)氏をお招きして、UBRJセミナーを開催しました。モハン氏は外務省による招聘で来日中で、東京では数多くの面談と意見交換をこなされた後での来札でした。「アジアのバランス・オブ・パワーとインド」というタイトルの報告でしたが、中国によるインドの周辺各国への経済進出が顕著になる中でのインドと日本と米国のパワーバランスにおける役割について力説していた点が印象的でした。質疑応答も含めると、話題はアジア・太平洋地域から欧州・中央アジア・ロシアにまでおよび、今日のユーラシアにおける地政学的状況を考える上で格好の機会となりました。インドでのオピニオンリーダーの一人であり、インドからの留学生が多くセミナーに参加していた点が印象的でした。
(文責:地田 徹朗)