本ユニットとNPO法人国境地域研究センターが企画した写真家斉藤マサヨシさんの写真展が紀伊国屋札幌店で始まりました。初日は写真展の特別企画として一階ギャラリーで、斉藤さんに加え、昨年実施されたボーダーツーリズムすべてに参加し、サハリンにも2回足を運んだ朝日新聞編集委員の刀祢館正明さんも加わり、トークショーがユニット代表の岩下の司会で開催されました。開演30分前に半数の席が埋まり、立ち見も溢れるなど130名を越える人が詰めかけ、大盛況となりました。ラジオ番組のライブのようなノリでの斉藤さんと刀祢館さんの軽妙なやりとりに、多数来場した高校生が最前列で熱心にメモを取る姿も見受けられました。
トークでは、サハリンの知られざる魅力、稚内と結ぶ意味、そしてボーダーツーリズムの世界と話題は尽きず、写真展の見どころが多様な観点から紹介されました。サハリンツアーへの参加者や主催した旅行社、稚内市の関係者なども顔も多数みられ、一日も早い稚内とサハリンの航路復活へ期待も高まりました。
トーク終了後には多数の参加者が2階の写真展に詰めかけ、足の踏み場もないほどに来場者は斉藤さんの写真の世界に見入っていました。なお、7月末リニューアル・オープンの北海道大学博物館では、本ユニットが企画する国境観光展示パートIIが計画されていますが、そのなかで斉藤さんの写真展の続編も登場する予定です。どうぞお楽しみにお待ちください。
(文責:岩下明裕)