
好評を博しております、NPO法人国境地域研究センターの企画によるブックレットボーダーズの第3巻がこの度刊行されました。グローバルCOEプログラム「境界研究の拠点形成」では学術研究員として活躍し、現在は北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター共同研究員である井澗裕の編集による『稚内・北航路:サハリンへのゲートウェイ』です。北海道大学出版会による刊行です。樺太・サハリン近現代史を我が国で牽引する井澗の手による日本領時代の樺太の歴史遺構を中心とする迫力ある解説や、中川善博(稚内市役所)による国境の街としての稚内についての解説、そして、刀祢館正明(朝日新聞)による樺太のかつての北の国境(北緯50度線)の訪問ルポなど、コンパクトな中で盛りだくさんな内容になっています。樺太・サハリンの歴史遺構や稚内とサハリンとのつながり、または「国境観光」とは何かということについて知ることができるだけでなく、実際に稚内からサハリンに(あるいは、稚内やサハリンに)観光で訪れる方にとっても格好のガイドブックにもなること間違いありません。全国の書店(ネット書店を含む)で絶賛発売中ですので、ぜひご購入の上でご一読下さい。