和文査読誌『境界研究』7号の刊行
UBRJが刊行・編集を行っている和文査読誌『境界研究』7号が刊行されました。論文2本、研究ノート1本、資料紹介1本、書評2本が収められています。古文書や統計データを駆使したものから、オーラル・ヒストリー(インタヴュー)の手法を利用したものまで、研究対象へのさまざまな取り組み方も興味深く、中身の濃い充実した内容となっています。収録されている論考は以下の通りです。こちらから全ての論文のダウンロードが可能です。なお、『境界研究』は次号8号の論文・書評の投稿を募集しております。ご関心のある方は編集部(saitok[at]slav.hokudai.ac.jp)にご連絡ください([at]を@に置き換えてください)。
[論文]
村上亮 オーストリア=ハンガリー二重君主国による「最後通牒」(1914年7月23日)再考 ― F. ヴィースナーの『覚書』にみる開戦決断の背景 ―
和田郁子 港町マドラスにみる「境界」 ― 17世紀のクリスチャン・タウンと「ポルトガル人」 ―
[研究ノート]
南波慧 EU国境地域における<境域>のポリティクス ― 欧州移民規制レジームの構築とチュニジア人難民 ―
[資料紹介]
菅野敦志 沖縄出身米留経験者の台湾疎開 ― 伊志嶺朝三オーラルヒストリー ―
[書評]
近藤祉秋 大石高典著『民族境界の歴史生態学:カメルーンに生きる農耕民と狩猟採集民』
薮野祐三 陳天璽、大西広之、小森宏美、佐々木てる編著『パスポート学』