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2018年4月5日
和文査読誌『境界研究』8号の刊行
UBRJが刊行・編集を行っている和文査読誌『境界研究』8号が刊行されました。論文3本、資料紹介1本、書評3本の他に、今号から新たに加わった種別「ディスカッション」から1本が収められています。ディスカッションは、「萌芽的な内容であっても、既存の境界研究・理論に対する批判的・挑戦的な内容を含む論稿」を対象としています。崔紗華氏による、東京都立朝鮮人学校の廃止をめぐる事例について新たな視点をもたらす意欲的な論考に始まり、松本和久氏による初期満ソ国境の紛争についての詳細な調査結果も報告されています。充実した内容の、厚い一冊となっております。こちらからすべての論文のダウンロードが可能です。
なお、『境界研究』は次号9号の論文・書評の投稿を募集しております。ご関心のある方は編集部(saitok[at]slav.hokudai.ac.jp)にご連絡ください([at]を@に置き換えてください)。
[論文]
崔 紗華 「東京都立朝鮮人学校の廃止と私立各種学校化:居住国と出身社会の狭間で」
松本和久 「初期満ソ国境紛争の発生と展開(1935‒1937):国境委員会設置交渉から武力処理思想へ」
斎藤慶子 「バレエと政治:チャイコフスキー記念東京バレエ学校(1960‒1964)と冷戦期のソ連の文化外交」
[ディスカッション]
前田幸男 「気候変動問題から見る「惑星政治」の生成:「人新世」時代に対応するための理論的諸前提の問い直し」
[資料紹介]
ゾーレン・ウルバンスキー、斎藤祥平(郡司 憶人訳)
「帝国のあいだで、スクリーンの上で:中露国境河川流域におけるロシア・コサック」
[資料紹介]
樽本英樹 「ジョゼフ・カレンズ著、横濱 竜也 訳『不法移民はいつ<不法>でなくなるのか』」
高橋美野梨 「屋良朝博、川名晋史、齊藤孝祐、野添文彬、山本章子著『沖縄と海兵隊:駐留の歴史的展開』」
竹内雅俊 「岩下明裕編著『ボーダーツーリズム:観光で地域をつくる』