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大学院ニュース 2014年2月4日
松下隆志さんに育志賞
このたび、松下隆志さん(北大院文学研究科歴史地域文化学専攻スラブ社会文化論専修)が 第4回(平成25年度)「日本学術振興会 育志賞」を受賞しました。
同賞は、わが国の学術研究の発展に寄与することが期待される優秀な大学院博士課程学生の顕彰を目的として、 平成22年度に天皇陛下の御下賜金をもとに創設されたもので、受賞者には学業奨励金が授与される他、 特別研究員への採用の道も開けています。今回の受賞者は総計18名、うち社会系3名、人文系1名で、かなりの難関。
松下さんの研究課題は「ソ連崩壊後の現代ロシア文学研究」で、各地のポストコロニアル文学や、 脱構築主義以降の芸術論・文化論一般を踏まえながら、現代ロシア文学を「世界文学」のコンテクストに位置づけて研究してきた蓄積と、 現代小説の翻訳における功績が評価されたものと思われます。
同賞は所属大学長による推薦と所属学会長による推薦を受け付けており、 今回の受賞は日本ロシア文学会からの推薦によるもの。
松下さんの健闘を称えると同時に、わが国のロシア・スラブ文化研究の活況の証として、喜びたいと思います。(望月)
主な論文・翻訳など論 文
- 「脱構築から再(脱)構築へ:『青脂』以後のソローキン」『早稲田文学4』早稲田文学会、2011年、570-579頁。
- 「ポストモダン・ディテクティブ:パーヴェル・ペッペルシテイン『スワスチカとペンタゴン論』」『北海道大学大学院文学研究科研究論集』第11号、2011年、71-91頁。
- 「「物語」の解体と再生:ポストモダニズムを超えて」野中進、三浦晴美、ヴァレリー・グレチュコ、井上まどか編『ロシア文化の方舟:ソ連崩壊から二〇年』東洋書店、2011年、103-111頁。
- 「ロシアのポストモダニズム文学の現在:ナショナルな欲望との戯れ」『現代ロシア文学とスターリニズム(II)』稚内北星学園大学、2013年、13-34頁。
- 「「自由」と「不自由」の狭間で──現代ロシア文学を読むための一つの視点」SYNODOS、2013年10月3日[http://synodos.jp/info/5715]。
- 「再定義される社会主義リアリズム──ミハイル・エリザーロフ『図書館員』をめぐって」(査読)『ロシア語ロシア文学研究』第45号、2013年、57−76頁。
翻 訳
研究歴等
- 2011年度若手研究者等フェローシップ《日本人研究者》派遣者、2011年10月〜2012年9月。
- 日本学術振興会特別研究員(DC2)、2013年4月〜2015年3月。