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大学院ニュース 2018年10月31日
博士後期課程の生熊源一さんが日本ロシア文学会賞を受賞
北大院文学研究科博士後期課程の生熊源一さん(歴史地域文化学専攻・スラブ社会文化論専修)が、2018年度の日本ロシア文学会賞(論文の部)を受賞しました。受賞対象となったのは、『ロシア語ロシア文学研究』第49号(2017年、1頁-27頁)に掲載された論文「息の転換―「集団行為」における対物関係―」です。1970年代に始まるソ連非公式芸術の潮流のひとつモスクワ・コンセプチュアリズムのグループである「集団行為」が表現しようとした人間とモノとの関係を、人間によるモノへの「息の吹込み」や「呼吸」という視点から捉え直そうとした生熊さんの論文は、「集団行為」およびコンセプチュアリズムの研究に新たな一石を投ずる大変優れた論文であると評価されました。生熊さんは今回の受賞をこれから研究を続けるうえで大きな支えになるものと喜びつつ、この経験を活かし、より一層精進することを決意しておられます。今後のご研究の益々の発展が期待されます。【安達】受賞に関する日本ロシア文学会の記事はこちら