スラブ研究センターニュース 季刊 2008 年夏号 No.114 index
比較経済体制学会の今年の全国大会が5 月31 日~ 6 月1 日に高崎経済大学で開催された。 今年の大会では、「体制比較の多様なアプローチ」と「成長と雇用:多様なアプローチ」の二 つが共通論題とされた。共通論題「体制比較の多様なアプローチ」では、大会プログラム委 員長の上垣彰氏(西南学院大)が経済学の立場からの体制比較の意義を述べたのに加えて、 歴史学、政治学、社会学の立場から、会員外の松井康浩(九州大)、林忠行(北大)、五十嵐 徳子(天理大)の各氏がそれぞれの学問分野における体制比較研究の成果の一端を報告した。 「成長と雇用」の共通論題では、ロシア、中国、インドの三国比較が意図され、石川健(島根大)、 丸川知雄(東京大)、佐藤隆広(神戸大)の各氏がそれぞれの国の問題状況について報告した。 いずれの共通論題においても、比較することの有効性があらためて示されたように思われた。 このほかに、自由論題報告が計7 本あった。
今年の秋期大会は10 月18 日(土)に横浜国立大学で開かれ、来年の全国大会は国学院大 学で開催される予定である。