スラブ研究センターニュース 季刊 2009 年夏号 No.118 index

研究の最前線


北海道スラブ研究会の活動

センターは、スラブ地域(旧ソ連・東欧地域)に関心を持つ一般の人々との連携を深めるため、道内の研究者・市民の方々と共に「北海道スラブ研究会」を主催 しています。同会では、内外の専門家を招いて講演会・研究報告会を開催していますが、昨年度は、以下のように合計8回の研究会が開かれ、文化・歴史の問題 から最新の国際関係の話題まで多彩なテーマが扱われました。

  • 4月 28日 L.シェフチューク(在札幌ロシア連邦総領事)「これからの露日関係:北海道洞爺湖サミットを前に」(総会)
  • 6月 16日 野町素己(センター)「多言語社会と単一言語社会の間で:旧ユーゴスラヴィア諸国における今日の言語状況について」
  • 11月 6日 本村眞澄(石油天然ガス・金属鉱物資源機構)「旧ソ連の石油・ガスをめぐる新情勢:ロシア=グルジア紛争の影響はあるのか?」
  • 12月 18日 松里公孝(センター)「環黒海における政治と宗教:非承認国家問題と正教外交」
  • 1月 15日 胡振華(中央民族大学・教授)「中国と中央アジア諸国との民族間交流」
  • 2月 10日 R.ティシュキェヴィッチ(在日ポーランド共和国大使館)「国際関係における活動的なアクターとしてのポーランド」
  • 3月 13日 G.キム(カザフ国立大)「中央アジアの朝鮮:民族的アイデンティティと意識の変容」
  • 3月 26日 伊藤庄一(環日本海経済研究所)「ロシアの対北東アジアエネルギー外交:現況と展望」
  • 4月30日には、センター大会議室において定例の総会が開かれ、新年度の役員と予算が決められると共に、会則の改定に関する提案が採択されました。新会則 などの情報については、センター のウェブサイトで見ることが出来ます。

    また、総会の後には、樋渡雅人さん(北大・経済学研究科)を講師として、「『慣習経済と市場・開発』とその後:『機能』から『構造』へ」というテーマで研 究会が開かれ、活発な議論がおこなわれました。

    北海道スラブ研究会は、今年度も、昨年度に引き続き、多くの研究会を開催する予定ですが、会をより活性化するためにも、新しい会員を増やしていきた いと考えています。入会は、スラブ地域(東欧、ロシア、中央ユーラシアなどの旧ソ連、東欧の諸地域)に関心をお持ちの方ならどなたでも歓迎です。会員に は、スラブ研究センターが主催するシンポジウム、セミナーなどの情報を随時お知らせしています。入会の時期に制限はありません。スラブ研究センターの大須 賀みか(Tel/011-706-2385、Email/ mika@slav.hokudai.ac.jp )までご連絡いただければ、その時から随時、研究会などの通知を電子メールでお送り致します。

    [山村]

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