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                            これまで私は主としてウクライナ外交およびその決定要因研究をテーマとしてきた。
                            拡大するEU・NATOとロシアとの間に挟まれたウクライナ研究は、 本センターが提唱する「中域圏」構想にも貢献できると考えている。  
                          1.ウクライナをめぐる国際関係。 
                             国際環境の変化の中で、独立後のウクライナ外交がどのように変化してきたかについて
                            研究に取り込んでいる。国際関係の変化を主因としながらも、「地政学的アプローチ」に傾かず、
                            ウクライナ国内の政治・経済状況を分析対象に加えてきた。現在は、国内アクターとして 輸出産業を対象に加えて考察を加えている。  
                          2.ウクライナの政治体制。 
                             同じソ連を祖としながらも、今日のロシアと異なる政治体制がどのように成立・発展してきたのか、 エリート分析と利益集団を中心に研究を進めている。
                           
                          3.ウクライナのエネルギー問題。 
                             エネルギー特に天然ガス、石油問題は、国内経済のみならず、ウクライナ外交における重要な要因である。
                            また、エネルギー業界が国内政治に与える影響は多大である。彼らをアクターと捉えることで、
                            1.と2.との間をつなぐ要とすることができると考えている。  
                          
                           
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