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                 21世紀COEプログラム「スラブ・ユーラシア学の構築」研究報告集の刊行 
                   
                  「スラブ・ユーラシア学の構築:中域圏の形成と地球化」拠点形成プログラムでは、スラブ研究センターが中心となって培ってきたスラブ地域研究に関する世界
                  的研究拠点としての実績を踏まえつつ、地域研究を開放性や相関関係の方向で刷新し、スラブ・ユーラシア地域(旧ソ連東欧社会主義圏)、ひいてはユーラシア
                  全体に関する新たな認識の枠組みを提示することが目指されています。即ち本プログラムでは世界に先駆けてスラブ・ユーラシア学という新領域の学問形成を目
                  指すことが目標です。 
                   
                  本研究プログラムでは新たな分析概念として「中域圏」を提唱しています。つまり、スラブ・ユーラシア内の各地域は地球化(グローバリゼーション)の中で隣
                  接外部世界から引っ張られ(遠心力)、極東シベリア、中央ユーラシア、中・東欧などの「中域圏」が生まれつつあると考えられるのです。各中域圏では内外境
                  界の流動化と共に、民族や資源をめぐる様々な軋轢が生まれています。今日のスラブ・ユーラシアは旧社会主義圏としての求心力と外部世界からの遠心力がせめ
                  ぎあう、「中域圏」のゆるやかな束として独自のまとまりを保っていると言うことができるでしょう。  
                   
                  ところが世界的な研究の動向はこの現実とは逆に、地域対象の細分化や研究所の株分け傾向にあります。本プログラムでは「中域圏」を隣接地域と旧共産圏との
                  相互関連の中で比較分析し、スラブ・ユーラシアの全体像を描き出す試みを行なっています。  
                   
                  本プログラムは以上のような研究面での拠点形成事業だけでなく、若手研究者養成という教育面でも、学内、国内外の大学院生、ポスドク研究者を対象とした新
                  規の事業や従来の制度を発展させた事業を行い、部局や大学の枠を超えた高度な次世代研究者養成拠点の形成を目指しています。 
                   
                  プログラム関連事業はスラブ研究センターのホームページに掲載される専用サイト上(
                    http://src-h.slav.hokudai.ac.jp/coe21/index.html
                  )で逐次公開されますので、ご参照下さい。 
                   
                  本研究報告書シリーズは以上のような趣旨に基づいて行われる研究活動の成果を逐次的に研究者や専門家の方々にお届けする冊子状の媒体です。このシリーズで
                  刊行される論文や研究ノート、研究資料類は、個別にはそれぞれの執筆者の責任において公表されますが、同時にそれらは一つ一つが本研究全体の最終的な取り
                  まとめへ一里塚であり、かつ拠点形成プログラム全体の幅広い裾野を形成するものでもあります。 
                   
                  皆様方からご批判、御意見をお寄せいただき、本プログラムと本研究報告シリーズをいっそう充実したものに発展させてゆきたいと考えております。 
                   
                  2003年11月27日  
                   
                   
                  拠点リーダー  
                   
                  北海道大学スラブ研究センター 
                   
                  家田 修  
                   
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