ICCEES理事を迎えての国際シンポジウム（2004年5月29日）

木村　汎（ICCEES理事、拓殖大学）

　日本ではじめて、国際中・東欧学会（International Council for Central and East European Studies; ICCEES）の理事会が、京都の龍谷大学（深草学舎）を会場として、2004年5月29日（土）午前9時から午後4時半まで開催された。
　会議の主な内容は、翌2005年7月25日―30日に開催される世界大会の準備であった。ロシアの代表を除く、理事9名（加、米、英、豪、独、仏、スウエーデン、フィンランド、日本）が出席した。

　これら理事の入洛を記念・利用して、同じく龍谷大学の紫英館2階の大会議室を会場として、午後4時30分から6時30分までの2時間にわたり、「世界主要国におけるスラブ研究の現状と課題」と題する国際シンポジウムが開催された。
　海外からの8か国の理事が夫々約10分ずつ、自国におけるロシア・中東欧研究の特色や問題点を紹介し、その後フロアーから日本人、ロシア人などの発言が活発に行われた。日本全国からの参加者数は70名を越えた。

　午後7時からは、レストラン「キエフ」へ場所を移し、立錐の余地もない大盛況のなかで、さらに議論ならびに親睦が続けられた。
　JCREES、JSSEESなど日本の関連組織の役員やメンバーたちによる周到な準備と献身的な尽力のお陰で、全スケジュールが成功裡に終了した。