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日本ロシア・東欧研究連絡協議会

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(国際中欧・東欧研究協議会)

Notice

2024.10.1
「サマースクール参加記」を掲載いたしました。

サマースクール2024参加記1 サマースクール2024参加記2

2024.8.29
サマースクール2024全日程終了しました。

2024.7.16
全応募者に選考結果をメール送信いたしました。サマースクール採択者一覧

2024.7.3
応募を締め切りました。詳細

2024.6.5
当サイトを公開いたしました。

2024年 JCREES スラブ・ユーラシア研究サマースクール

開催概要

開催日程
2024年8月28日(水)~8月29日(木)
会場
北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター4階 (札幌市北区北9条西7丁目)
会場アクセス
開催形式
対面
申込方法
「参加応募」ページをご確認のうえ、期日までにご応募ください。
申し込みは終了しました
旅費助成
参加にあたり旅費助成を希望される場合は「参加応募」ページをご確認のうえ、旅費支援枠にてご応募ください。
申し込みは終了しました
主催
JCREES(日本ロシア・東欧研究連絡協議会)
共催
北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター
企画選考委員会
立石洋子(委員長、ロシア史研究会)、小椋彩(日本ロシア文学会)、小森宏美(ロシア・東欧学会)、清沢紫織(日本スラヴ学研究会)、金野雄五(比較経済体制学会)、野町素己(北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター)
 

参加応募

サマースクール参加者の募集は終了しました。多数のご応募をいただきありがとうございます。

参考情報

応募要項  応募用紙

応募に関する問い合わせ先
ss_office@slav.hokudai.ac.jp
(スラブ・ユーラシア研究センター事務サマースクール担当)


 

プログラム

プログラムはこちらからダウンロードいただけます。

2024年8月28日(水)

  1. 08:50 開会
  2.  09:00-10:00 本田晃子(岡山大学)
     「ソ連における住宅建築とその思想的背景」
  3.  10:15-11:15 福田宏(成城大学)
     「社会主義時代のロック音楽:抵抗の手段か、それとも権力の道具なのか」
  4.  11:30-12:30 西成彦(立命館大学名誉教授)
     「1970年代日本の東欧文学研究~「エトランジェの文学」を中心に~」
  5. 14:00-18:00 学生による発表
 

2024年8月29日(木)

  1. 09:00-10:00 野町素己(北海道大学)
     「セルビア文章語史再考:特に19世紀初頭の言語状況に注目して」
  2. 10:15-11:15 道上真有(新潟大学)
     「住宅からみるロシア都市経済の現代変容」
  3. 11:30-12:30 中地美枝(北星学園大学)
     「ソ連の人口政策」
  4. 14:00-18:00 学生による発表

※講義
 総花的な講義ではなく,地域,時代,学問分野を限定した講義が行われる。スラブ・ユーラシア研究の魅力・面白さをアピールする講義となる。講義は30分,質疑が30分。

※学生による発表
 1人当り持ち時間30分(発表20分,質疑10分)

 

会場アクセス

   access map

アクセス方法

当センターに札幌駅・北大正門方面から来られる場合は、

①札幌駅・北大正門方面から来られる場合:附属図書館からの渡り廊下経由 ※図書館閉館時は閉鎖
②北12条駅方面から来られる場合は:文学部南側(夜間・休日は鎖)

から屋外通路経由で入るのが便利です。
どちらも閉まっている場合は、法学部経由でお入りください。

住所

〒060-0809 札幌市北区北9条西7丁目 google map

 

周辺飲食店情報

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JCREESサマースクール2024参加記1

柿本 遊季(明治大学文学部文学科4年) 

 8月27日、28日の二日間にわたりサマースクールが開催され、スラブ・ユーラシア文化圏への関心という共通項を持ちながらも、多種多様な分野を専門とする学生が集まった。参加学生の発表に加え、各研究の第一戦で活躍する研究者による講義が終日行われ、1日目の終わりには参加者同士の自由な交流の機会も設けられた。密度の濃い二日間であった。

 私自身は20世紀初頭のロシア演劇に関する発表を行ったが、ロシア文化に関心を持ち始めてからまだ日が浅く(ほんの数ヶ月前にロシア演劇を専門にしようと決めたばかりだった)、大学で専攻している演劇学は古今東西の演劇が研究対象になるため学内でスラブ・ユーラシア文化に触れる機会は限られており、発表も講義も恥ずかしながら初めて知る内容ばかりであった。まだまだ自分には知らないことが多い、ということを自覚できたこと自体が大きな学びであった。知見を広げる、という意味で勉強になったのはもちろんのこと、これまで関心を持ってこなかった話題や専門領域の中に、思わぬ形で自分の研究分野との接点を見つけられたこともまた、このサマースクールに参加してこそ得られた発見であった。また大学の中にいると、演劇学に関心のある学生と接する機会には恵まれているが、ロシア演劇、あるいはロシア文化に関して意見を交わしながら思索を深めることは難しい。そのような普段の大学内での発表とは異なり、サマースクールでは自身の発表に対して、演劇学とは異なる様々な角度から指摘や意見をいただいた。自分の発表に対して多角的なフィードバックをもらうことは私にとって初めての経験であり、視界が一気に広がるような感覚があった。参加者が分野で限定されないイベントであったからこそ、普段置かれている環境の中に居続けると凝り固まりがちな思考を柔軟にし、視野を広げることが可能であったと思う。

 さらに参加者による充実した内容の発表だけでなく、その研究態度からも大いに刺激を受けた。学部生の私にとって、同世代の様々な分野で研究を深めている学生と交流する機会もまた、初めての経験であった。参加した学生は皆自身の関心分野に対する探究心が高く、その探究心は発表の中で丁寧なアウトプットとして現れていた。特に大学院生の発表による質の高い研究内容には感銘を受けた。また発表外でも学生同士の議論は活発に行われており、発表はさることながら、自由時間に行われる対話が一層サマースクールの時間を充実したものにしていたように感じる。そのような交流の中での同世代の姿に触発され、自分は今後どのように研究に向き合っていくのか、自身の研究態度を見つめ直すきっかけにもなった。このような経験は、大学内だけの学びでは得難いものであろう。学部生の今、この充実した二日間を過ごせたことは幸いであった。この経験を踏み台として、ますます自分の研究に力を入れていきたいと意気込んでいるところである。

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JCREESサマースクール2024参加記2

 安齋 篤人(東京大学大学院総合文化研究科博士課程) 

 筆者は、令和6年8月28日から29日に開催された2024年度JCREESスラブ・ユーラシア研究サマースクールに、旅費支援枠で参加させていただきました。普段はポーランド、ウクライナを中心とするユダヤ史を学んでいる筆者にとって、専門分野の異なる専門家や学生の発表を聞き、議論するサマースクールの学際的な雰囲気は、大きな刺激になりました。まず午前中には、計6人の先生方による、歴史や文学、言語学、経済学などの多様なテーマの講義が行われました。参加学生は、講義を通して、スラブ・ユーラシア研究の最前線に触れたり、あるいはこれまでの同地域に関する本邦の研究や翻訳など文化活動の厚みに触れることができました。講義後の質疑応答も活発で、先生方との議論を通して参加者の理解がより深まったと筆者には感じられました。午後は、参加学生による個人発表で、こちらも政治や歴史、文化・芸術、言語など多彩なテーマに富んでいました。発表会場が二か所に分かれていたために、もう一方の会場の発表も聞きたかったと残念がる聴衆の参加者もいたほどでした。発表者の中には、学部生の段階で既に意欲的なテーマに取り組んでいる方も多く、そうした発表者の方々が、更に一流の専門家から、貴重なコメントをその場でもらえるのを見ると、博士課程で今回初めてサマースクールに参加した筆者には、何とも羨ましいと思われました。もちろん、筆者も自身の発表で、学生や先生方から鋭い内容の質問や指摘を頂き、今後の研究の糧とすることができました。なお2日間に渡る発表が、滞りなく進行したのは、多忙のところ、ご協力くださったスラブ・ユーラシア研究センターのスタッフの皆様のおかげであり、深く感謝いたしております。

 研究の糧といえば、サマースクールの期間前後に、北海道大学附属図書館やスラブ・ユーラシア研究センターの蔵書を閲覧する機会を頂けたことも大きいものがありました。筆者の専門に限れば、ロシア語はもちろん、比較的なマイナーなポーランド語やウクライナ語による図書や雑誌といった文献資料をこれほど多く所蔵する国内の大学や研究機関は他には中々ないと思われます。札幌滞在中、筆者は書庫の迷宮のように入り組んだ通路を行き来し、資料の渉猟に明け暮れる毎日を送りました。スラブ・ユーラシア研究センター図書室のスタッフの方は、資料の所蔵場所が不明な際に、進んで探してくださり、大変助かりました。この場を借りて御礼を申し上げます。今回閲覧した膨大な資料のおかげで、筆者の博士論文の執筆も現在、大いに進捗しております。

 発表の合間の休憩や懇親会では、異なる専門の学生や先生方と交流する機会を得られ、専攻する言語や地域は近くとも、未知のテーマや知識がまだまだ多いことを教えられました。また、スラブ・ユーラシア関連の専攻がない大学から参加された方からは、特に今回は貴重な機会になったと伺い、改めてサマースクールの意義を感じられました。暑さの厳しい他所を離れ、柔らかな日差しの晩夏の北海道で、スラブ・ユーラシア学を志す学生が探究心を存分に高められるサマースクールが、今後も継続して開催されるのを願っています。

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