| 
           | 
        
          
  | 
      
1.開講にあたって
ロシアの歴史は、移動する人間の軌跡です。しかし、ロシア人だけが広大な空間を占有すべく動いていたのではありません。過去500年、ユーラシア大陸の中 心部で国家を建設する中でロシア人は、様々な移動する民族に遭遇し、彼らに頼り、ある時には競合してきました。また、周辺の民族もロシア人の作り出した空 間に躍動の機会を見出してきました。さらに、これらの人々は様々な理由で国境を越え、個々の経験に基づく様々なロシア像を世界各地に広めてきました。
今年のスラブ研究センターの公開講座は、ロシア史を彩る7つの民族を取り上げて、私たち日本人のロシア観が、ロシアの持つ多様な顔の一つにすぎないことを 理解していただくことをめざしております。皆様の積極的な受講をお待ちしております。
スラブ研究センターでは、平成20年度より「ユーラシア地域大国の比較研究」という大型プロジェクトが文部科学省の資金(新学術領域研究)で進行しており ます。今回は、その第5班「国家の輪郭と越境」との共催で行われます。
(スラブ研究センター)
2. 開講日程
毎週月・金曜日 午後6時00分〜午後8時00分| 日 程 | 講 義 題 目 | 講 師 | |
| 第1回 | 5月9日(月) | 
        ロシア人:歴史における拡張と統合 | 
        静岡県立大学国際関係学部 教授 西山克典  | 
      
| 第2回 | 5月13日(金) | 
        アルメニア人:文明の潮目で | 
        東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 研究員 吉村貴之  | 
      
| 第3回 | 5月16日(月) | 
        ドイツ人:二度の大戦に翻弄された人たち | 
        愛知県立大学外国語学部 講師 半谷史郎  | 
      
| 第4回 | 5月20日(金) | 
        ユダヤ人:共存と排除の200年 | 
        立教大学文学部特任 教授 高尾千津子  | 
      
| 第5回 | 5月23日(月) | 
        タタール人:祖国とイスラーム世界の狭間で | 北海道大学スラブ研究センター 准教授 長縄宣博  | 
      
| 第6回 | 5月27日(金) | 
        中国人:脅威と共生の間で | 
        富山大学極東地域研究センター 教授 堀江典生  | 
      
| 第7回 | 5月 30日(月) | 
        日本人:ロシア極東における戦争と水産業 | 
        新潟国際情報大学情報文化学部 准教授 神長英輔  | 
      
*都合により、日程等の一部を変更することがあります。