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1.開講にあたって
スラブ・ユーラシアの社会主義体制が崩壊し、新たな国境が生まれた。また隣接地域との関係も大きく変容している。自然環境は本来、社会や政治の変化と無縁であるが、現実には大きな影響を受けている。ユーラシアにおける自然環境は、体制変動の結果として、今どうなっているのだろうか。誰がそこに目を向け、誰が自然環境を守っていくのか。
本講座では、西はヨーロッパのドナウ川水系から始まり、中央ユーラシアのアラル海やバルハシ湖に注ぐ内陸大河、そして東アジアの海につながるアムール川流域という、スラブ・ユーラシアの国際河川域を取り上げ、自然環境と社会変動ないし、国際関係との係わりを多面的に検討していく。
本講座を通して、ユーラシアの東端に位置する日本、なかでもロシアや中国と一衣帯水の位置にある北海道が果たすべき役割を参加者の皆さんと共に考えたい。
(スラブ研究センター)
2. 開講日程
毎週月・金曜日 午後6時00分〜午後8時00分| 日 程 | 講 義 題 目 | 講 師 | |
| 第1回 | 5月11日(金) | 
        ドナウ中流域と環境汚染事故への対応 | 
        北海道大学スラブ研究センター 教授 家田修  | 
      
| 第2回 | 5月14日(月) | 
        中央ユーラシアの人と自然の歴史: ユーラシア深奥部の眺め  | 
        総合地球環境学研究所 教授 窪田順平  | 
      
| 第3回 | 5月18日(金) | 
        ドナウ・デルタをめぐる国際法レジームのダイナミズム | 
        北海道大学法学研究科 教授 児矢野マリ  | 
      
| 第4回 | 5月21日(月) | 
        中央アジア政治史と水 | 
        北海道大学スラブ研究センター 研究員 地田徹朗  | 
      
| 第5回 | 5月25日(金) | 
        松花江の汚染と東アジア水域 | 鳥取環境大学 准教授 相川泰  | 
      
| 第6回 | 5月28日(月) | 
        アムール・オホーツク巨大魚付林と東アジア地域協力 | 
        北海道大学低温科学研究所 教授 白岩孝行  | 
      
| 第7回 | 5月31日(木) | 
        東アジアの環境リテラシー | 
        日本大学 助教 山下哲平  | 
      
*都合により、日程等の一部を変更することがあります。