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異種格闘技の楽しみ中村 真(第3期ITPフェロー、オックスフォード大学に派遣予定) 真駒内で開催された英語合宿に参加して最も良かったのは、毎日の授業や課題に取り組むことを通して自身の今後の研究方針を明確にすることができたことである。こうした実感は、通常の語学講座を受講したところで決して持ち得なかったことと思う。 もちろん、今回の英語合宿にも改善すべき点はあると思う。最大の問題は、日程である。もう少し長い目に設定した方が良かったかと思う。研究発表に向けた talk の技術を修得するための実習に偏ってしまい、ペーパーを書くための実習が無かったことが残念だった。研究発表における talk の技術とペーパーにおける writing の技術との間の違いは、両者に関する実習を受けるとより一層理解できるのではなかろうか。だが、学術的な場での英語運用能力を高めるための実践的な方法を学ぶことを通して、同世代の研究者と知り合えたとともに、今後の研究の間口を広げて他の研究者とも問題を共有するための指針をも見出し得た――という点で、真駒内で過ごした一週間はわたしにとってきわめて有意義なものだった。 |
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