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シリーズ・ユーラシア地域大国論 2

ユーラシア地域大国の統治モデル

著者 唐 亮 編著
松里 公孝 編著
シリーズ シリーズ・ユーラシア地域大国論 2
出版年月日 2013年04月20日
ISBN 9784623066407
判型・ページ数 A5・328ページ
発行元 ミネルヴァ書房

目   次


刊行にあたって

序 章 地域大国の統治モデルは収斂するか(唐 亮)
 1 なぜ統治モデルに着目するか
 2 中国の民主化は軟着陸できるか
 3 ロシアは中途半端な先進国から脱皮できるか
 4 インドの民主主義は進化できるか


 第Ⅰ部 移行期の政治経済学

第1章 二つの市場化(安達祐子・毛里和子)
    ――ロシアと中国
 1 ロシアと中国を比較する
 2 ロシアにおける企業家の生成
 3 旧ソ連型国有企業の私有化
 4 プーチン時代の「国家資本主義」
 5 社会両極化のなかの中国共産党
 6 中国における私営企業家の生成
 7 中国の「国家資本主義」
 8 二様の資本主義への「驀進」

第2章 中ソ・露の政治改革戦略(唐 亮)
    ――政治的主導権とアジェンダの設定
 1 社会主義国家政治改革戦略の構成要素
 2 中国・保守的な政治改革の力学
 3 政治主導権の弱体化とペレストロイカの崩壊


 第Ⅱ部 国家統合・政党制

第3章 中央地方政府間関係の中露印比較(三宅康之)
    ――財政制度変更のダイナミズム
 1 国家統合と中央地方財政関係
 2 中国――請負制から分税制へ
 3 ロシアの中央地方関係とその変化
 4 インド――緩慢な漸進的改革
 5 財政連邦主義的枠組みへの挑戦

第4章 支配政党による統制とその限界(大串 敦・安達祐子)
    ――統一ロシア党、中国共産党、インド国民会議派のケース
 1 なぜ地域大国で支配政党なのか
 2 支配政党体制の類型
 3 ユーラシア地域大国での支配政党――概観
 4 支配政党の中央集権化


 第Ⅲ部 ガバナンス

第5章 地方ガバナンスにみる公・共・私の交錯(田原史起・松里公孝)
 1 ユーラシア地域大国の地方組織
 2 近代化と多層的自治制度の形成
 3 3国の地方ガバナンスの個性
 4 ガバナンスの個性を規定する要因

第6章 土地紛争のメカニズムと地方政府の対応(光 磊[三輪博樹訳])
    ――中国とインド
 1 中国の定州市とインドのナンディグラム
 2 土地保有と土地収用の制度
 3 2つの共通点による説明
 4 インドにおける「政党社会」と競争的動員
 5 中国における垂直的な説明責任のシステム
 6 ガバナンスの形態と紛争解決方法に関する比較

第7章 出稼ぎ労働者のガバナンス(任 哲・三輪博樹)
 1 人口大国の悩みでもある出稼ぎ労働者
 2 出稼ぎ労働者の生活実態とガバナンスの課題
 3 出稼ぎ労働者のガバナンス
 4 政治における出稼ぎ労働者のプレゼンス
 5 結論と今後の課題


 第Ⅳ部 アイデンティティ

第8章 トルコとインドの国民統合と世俗主義(澤江史子)
 1 政教関係と国民統合
 2 政治イデオロギーとしての世俗主義とマジョリティ宗教への介入
 3 マイノリティ宗教の処遇と民主的価値との軋轢
 4 中立的政教関係という幻想と暫定協定的政教関係観の必要性

第9章 民族領域連邦制の盛衰(松里公孝・中溝和弥)
 1 原形としてのソ連型民族領域連邦制
 2 民族領域連邦制度の限定的継承
 3 中・印における民族領域制の定着
 4 3国における民族領域主義の危機?

終 章 一国地域研究を越えて(松里公孝)
 1 社会変動下の政治
 2 国制の比較
 3 宗教と民族
 4 ソ中比較の中でのソ連崩壊論

人名索引
事項索引

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